MT4(メタトレーダー4)で稼働できるFX自動売買ソフト「EA(エキスパート・アドバイザー)」を活用するにあたって、移動平均線とは何かを説明します。移動平均線はFXをはじめ株トレードや先物トレードでも利用されている代表的なテクニカル指標であり、一定期間における終値の平均値の変化をチャート上にグラフで表したグラフのことです。移動平均線は価格トレンドの方向や強さを見るのに役立ち、MT4のEAにおいても基本的な指標で、必須のテクニカル指標の一つであると言えるでしょう。
移動平均線にはいくつか種類があり、最もシンプルな「単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)」のほか、単純移動平均線よりもより直近のレートに比重をおいた「指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)」や指数平滑移動平均線より値の動きをなだらかにした「平滑移動平均線(SMMA:Smoothed Moving Average)」など、それぞれメリットとデメリットがあります。MT4のEAの戦略によって異なりますが、移動平均線だけを利用するだけでは不十分で、デメリットを補うために他のテクニカル指標と組み合わせることで分析の精度が高まります。
移動平均線を活用したEAのエントリー条件としては、例えば以下の3つの条件が揃った時に、買いシグナルのゴールデンクロスとして買いエントリーします。
- 1つ前の移動平均線の値が、中期より短期の方が高くなっている
- 2つ前の移動平均線の値が、中期より短期の方が低くなっている
- 1つ前の短期移動平均線の値より、2つ前の移動平均線の値が低くなっている
この逆の条件が揃った場合は、逆に売りシグナルのデッドクロスとして売りエントリーします。ゴールデンクロスとデッドクロスは移動平均線を使った売買シグナルとして基本的です。